中継ぎが起用しなかったことや監督の采配・起用法、外野の守備力と理由は、明白だ。
特に中継ぎ陣の整備は優勝への絶対条件になる。
だが、強力打線はタイガースの代表的な特徴の一つ。
長所を伸ばしてこそ、チームに勢いが出る。今シーズンを振り返りながら、足りなかった点を検証する。
ライト・マートン
打率 試合 打席 打数 得点 安打 内安 内安率 2B 3B 本塁 HR勝敗 塁打 打点 三振
.311 142 606 579 66 180 16 8.9% 24 1 13 10-3-0 245 60 76
四球 敬遠 死球 犠打 犠飛 盗塁 盗塁死 成功率 失策 捕逸 併殺打 出塁率 長打率 OPS
24 0 1 1 1 6 4 60.0% 4 0 13 .339 .423 .762
成績としては申し分なかったのではないだろうか。1番の適性の問題はさておき、180安打で66得点。シーズン序盤は不振にあえいだが、中盤以降は持ち前の実力を発揮した。得点圏でも大事な場面で比較的打てており、貢献度は高い。ただ、守備力にいささか問題があるため、本来ならレフトで使いたいところ。金本の調子しだいか。また、終盤は5・6番を打つことが多かった。
また、気になったのはドーム球場の成績。半屋外のような西武ドームをのぞき、成績が芳しくないこと。
球場 打率 本塁打
ナゴヤドーム 163 0
東京ドーム 220 0
ヤフードーム 143 0
札幌ドーム 000 0
京セラドーム 281 0
何か因果関係があるかどうかは不明だが、ジャイアンツ、ドラゴンズ相手にトップバッターが仕事できないのは大きなマイナス要因。対策が必要になる。
セカンド/センター・平野
打率 試合 打席 打数 得点 安打 内安 内安率 2B 3B 本塁 HR勝敗 塁打 打点 三振
.295 142 615 542 62 160 29 18.1% 13 5 1 1-0-0 186 29 67
四球 敬遠 死球 犠打 犠飛 盗塁 盗塁死 成功率 失策 捕逸 併殺打 出塁率 長打率 OPS
33 1 5 34 1 6 7 46.2% 8 0 6 .341 .343 . 684
2010年シーズンに確実に打撃開眼し、打率は見込めるようになった。ただ、2番打者として犠打は数多く成功させてはいるものの、ミスも目立った。犠打の成功はチームの勢いを高めるだけに、1発で決める確実性がほしい。
守備は文句なし。何度もピンチを救ってくれた。ただ、走塁はどうだろう。足は速いのかもしれないが、盗塁ができず、ランナーで出た時、相手に大きなプレッシャーを与えることができない。終盤は1番を打つことが多かったが、適性はどうなのだろうか。ベースランニングは特に問題がない感じではあるが、足の面でも少しは脅威を与えたい。ただ、年齢的に成長は見込めないか。
ショート・鳥谷
打率 試合 打席 打数 得点 安打 内安 内安率 2B 3B 本塁 HR勝敗 塁打 打点 三振
.300 144 590 500 71 150 16 10.7% 28 7 5 4-1-0 207 51 72
四球 敬遠 死球 犠打 犠飛 盗塁 盗塁死 成功率 失策 捕逸 併殺打 出塁率 長打率 OPS
78 0 4 3 5 16 3 84.2% 5 0 10 .395 .414 .809
ショートというポジションを考えれば、及第点以上。走塁や盗塁に対する意識も前年までよりも高まり、盗塁数が増えた。好機にも一定以上の成績を残している。左の変則にはやや弱かったか。守備も見ていて安心。念願のゴールデングラブ賞を初獲得できた。
だが、キャプテンとしてのリーダーシップを垣間見ることはほとんどできず、来年の主将の座を関本に譲った。もう少しキャプテンシーがあれば順位は変わってきたかもしれない。キャプテンの重圧から解き放たれ、来年はどうなるか。だが、年齢的にもチームを引っ張らなくてはいけない存在。
サード・新井
打率 試合 打席 打数 得点 安打 内安 内安率 2B 3B 本塁 HR勝敗 塁打 打点 三振
.269 144 602 550 68 148 7 4.7% 25 3 17 10-5-1 230 93 106
四球 敬遠 死球 犠打 犠飛 盗塁 盗塁死 成功率 失策 捕逸 併殺打 出塁率 長打率 OPS
41 2 4 0 7 5 0 100.0% 18 0 20 .321 .418 .739
とにかく好機に弱く、4番の働きができなかった。野手面の戦犯の一人。打点王を獲得したものの、勝負に関係のない場面だったり順位がほぼ確定した段階での結果であり、まったく価値がない。チーム事情でサードを守っているが、送球難で打撃のリズムも壊した感がある。ファーストでの起用がベストだろうが、ブラゼルと契約延長した手前、ことしもサードか。30を過ぎて守備はうまくなるのだろうか。打撃練習よりも守備練習をしたほうが打撃成績の向上が見込めるのではないか。
ただ、4番タイプであることは間違いなし。精神面の弱さも克服はなかなか難しいだろうが、ファンとしては頼るしかない。頑張ってほしい。
ファースト・ブラゼル
打率 試合 打席 打数 得点 安打 内安 内安率 2B 3B 本塁 HR勝敗 塁打 打点 三振
.282 120 456 422 33 119 5 4.2% 21 0 16 8-5-0 1 88 69 71
四球 敬遠 死球 犠打 犠飛 盗塁 盗塁死 成功率 失策 捕逸 併殺打 出塁率 長打率 OPS
21 1 7 0 6 0 1 0.0% 2 0 15 .322 .445 .768
前年から本塁打が3分の1になったこと以上に、高めの直球、主にボール球を乱振する姿が目立ち過ぎた。終盤は落ち着きを取り戻し打率を上げたが、全般は相当、相手投手から見て簡単な打者だったのではないか。前半、波に乗り切れなかったのはブラゼルの状態の影響もある。
また、ファーストしかできない守備も、チームの総合力を落としている。新井とファーストを競わせるのも一つの得策かもしれない。
レフト・金本
打率 試合 打席 打数 得点 安打 内安 内安率 2B 3B 本塁 HR勝敗 塁打 打点 三振
.218 122 372 348 27 76 7 9.2% 11 1 12 7-4-0 125 31 53
四球 敬遠 死球 犠打 犠飛 盗塁 盗塁死 成功率 失策 捕逸 併殺打 出塁率 長打率 OPS
24 4 0 0 0 1 1 50.0% 2 0 5 .269 .359 .628
これまでの功績は認めつつ、残念ながら存在そのものが戦犯と化してしまった。ただ、最終版の本塁打の軌道やスイングをみると、打撃面の調子はだいぶ上がってきている感じがする。
最近では遠投で50メートルのスローイングができたとか。存在そのものがチームに与える影響は大きすぎる。体のケアをしながら、再び若手の大きな壁として立ちはだかってほしい。
ただ、広い甲子園を本拠地としているだけに、「あぶさん」のようなポジションも一つの立ち位置か。しかも功労者だけに、成績が悪いというだけでないがしろにできない存在でもある。
いずれにしても、監督の起用法が注目される。
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