新人時代から華々しいデビューを飾り、一流になった選手もいれば、努力に努力を重ねて一流をつかみ取った選手もいる。そんな選手の飛躍のきっかけを探ってみる。
ブレイク年(年目、年齢) 打率 本塁打 打点
【巨人】
坂本 2009年(3年目、21歳) 306 18 62
08年 257 8 43
07年(ファーム) 268 5 28
素質を見込まれ、1年目はファームで使いこまれ、目立った成績ではなかった。2年目にレギュラー二岡のけがでつかんだチャンスで、全試合出場を果たすも、成績は平凡。だが3年目、一年間フルに使われたことを生かして、大きく飛躍。いまや3割30本の球界を代表するショートとなった。タイガースもこの坂本と天秤かけて獲得した野原将。いまだファーム暮らしで、とても歯がゆいところ。
小笠原 1999年(3年目、25歳) 285 25 83
98年(2年目、24歳) 302 1 9
【中日】
森 野 2005年(9年目、26歳) 268 9 46
04年 272 4 21
高卒1年目に本塁打と期待されるものの、かなりの遅咲きの部類。現在は自己最高で3割、20本、100打点をクリアする選手に。
和 田 2001年(5年目、28歳) 306 16 36
00年 306 1 24 .
捕手をやっていた点もあって、外野手兼任になって開花。これもまた遅咲き。
【ヤクルト】
青 木 2005年(2年目、24歳) 344 3 28
04年 200 0 0
【広島】
栗 原 2004年(5年目、23歳) 267 11 31
03年 276 3 6
【ソフトバンク】
内 川 2004年(4年目、22歳) 287 17 45
03年 313 4 18
ブレイク後に一時停滞するも、球界を代表するアベレージヒッターに。
【西武】
中 島 2004年(4年目、22歳) 287 28 90
03年 258 4 11
中 村 2005年(4年目、22歳) 262 22 57
04年 273 2 5
【日本ハム】
稲 葉 1996年(2年目、24歳) 310 11 53
95年 307 8 40
参考までに、メジャー経験者のイチローが3年目の21歳、松井稼が3年目21歳、岩村が3年目21歳、福留が1年目22歳、松井秀が2年目20歳、城島が3年目21歳でそれぞれブレイクしている。
ちなみに金本は3年目の25歳でブレイクしている。
これらのデータを総合して言えることは、高卒の一流選手は3~4年目にブレイクのきっかけをつかんでいる。(森野のみ例外)、大卒社会人も遅くとも2~3年目、26歳前後に結果を残していることになる。(捕手をしていた和田は例外)。特にメジャーまで行く超一流選手は20~22歳で大きく羽ばたいている。
これをタイガースに当てはめると
20~22歳の選手は森田、藤井、坂口、穴田、原口、中谷。
3人は育成契約で、いずれも1軍経験はない。おそらく、超一流選手は生まれないだろう。藤井、中谷は若く、若干の期待は残すが。。。
一流まで格を下げると、
候補となりうるのは俊介を筆頭に野原将、森田、甲斐、大和、上本あたりがギリギリか。ただレギュラーをつかんでいる選手はおらず、若干だが藤川に期待が持てる程度か。大和、上本はうまく化ければアライバ系、甲斐は新庄系、森田は掛布系、野原将は森野系か関本系が期待できるが、ブレーク前のプチブレークの予感にも乏しい状況。先が思いやられる。
総括すれば、将来を担う一流選手がタイガースの若手から生まれる可能性は極めて低く、育成がうまくいっていないことが浮き彫りとなっている。
FA頼みの補強、編成では、一時の巨人と同じ。ファンのチームに対する愛情の薄れ、野球離れにもつながりかねない。
さらに言えば、タイガースには一流野手を育てる土壌がない。掛布、岡田以降、一流と呼べる若手を育てることができたか。特にスラッガーに至っては皆無に等しい。
これはスカウトの眼力、コーチ陣の無能さの裏返しではないだろうか。
OBを優遇する、変な風潮は捨てたほうがいい。和田や八木なんかは暗黒の象徴でもあり、暗黒時代の指導者から受けた悪しき享受を、過去に引きづっていくだけにしか思えない。
しがらみのない指揮官を招へいし、コーチ陣もしがらみのない、指導力のある人物を集めるべきだ。
まずは、球団そのものの体質改善が図られるべきだし、ファンもそれを容認してはいけない。
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